この墓地は、私共にとって本当にご縁のある墓地で、墓地の改修工事や、補修、新規建立など多くの仕事のご依頼を頂いております。
今回のご依頼は、現在の墓地位置を上の写真後方の切り株の辺りへ、移動しようという案件で、それに合わせて、外柵(墓地廻りの囲い石)も新設したいというご要望です。
この墓地は、古い集落墓地で、墓地面がそのまま山の法面の様な形状ですので、施工時にきちんと水平出しをしますが、いかにコストを掛けずに、平均的に外柵を設置するかも同時に検討します。
色々と考案した結果、間石積み(お城の石垣のような物)ではなく、石板でぐるりを囲む外柵デザインとしました。
こちらの方が、お手入れもしやすく、また汚れも付きにくいという判断もありました。
使用する石種も、インドのアーバングレーという石種で、本来は外柵ではなく墓石本体に使用する石材ですが、この石は吸水率が殆ど無く(建立後の経過を見てきた実感です)、ツヤ落ちもないので、廻りが木に囲まれた森のような墓地環境には、とても適していると思い、お施主にお勧め致しました。
ご予算は、多くなりますが、永代に渡って受け継がれて行くご家族のシンボルとなる「お墓」ですので、お施主も快く承諾して下さいました。
さて、この現場、何の問題もなく無事完工することを願います。
ご閲覧ありがとうございました。