2014年10月28日

お墓の「サビ・汚れ」落としました!

 以前、当店でご建立させて頂いたお墓の外柵に、薄い黄ばみが出てきました。

お墓を建てた後、年二回の清掃・点検メンテナンスを、三年間アフターサービスとして、当初より実施していますが、
その際に、発見しました。

「サビ」です。(緑のテープの右側)

拡大.jpg


石には鉄分を含んでおりますので、サビが出ても不思議ではありませんが、でも、出やすい石と
出にくい石も確かにあります。

今回外柵に使用した石材は、中国のG614という、白系御影石です。

以前より価格も安く、石目も価格の割には綺麗で、石質も安定していたので、外柵に限らず、
墓石本体にもとても多く使われてきた石材です。

しかし、石を採り過ぎたのか、最近この石材の採掘量が激減し、必然的に石質が不安定になってきました。

でも、このお墓を建立した時期は、それほど品質の低下の情報が入っていませんでしたから、
コストパフォーマンスを考え、採用したのですが、サビが発生しました。


良く見ると、サビと共に、白い粗塩のような結晶も見えます。

白い結晶.jpg


調べて見ると、これは石の中に含まれる長石(ちょうせき)が、熱を加えられて石材の表面に
浮き出てきた物、らしいです。

要するに、製作の過程で、石に磨きをかけて鏡面仕上にするのですが、日本向けの墓石は、見栄えに対して
の要求が凄く高いため、一生懸命磨きすぎて、結果、1〜2年するとこのような白い結晶が出てくるようです。


以前、私共のホームページを見て、福島の方から同じよな現象が起きたけど、何処に聞いても原因がわからないからと、ご相談を受けたことがありました。


最近は、この石種G614でこのような現象が度々起きると聞いています。


採掘量が激減し、残り少ない石材を有効に使おうと、色々と工夫した結果かも知れません。


サビも、この結晶も綺麗に取れますので、心配はありませんが、墓石材は天然物です。
ピカピカに磨かれた墓石は、気持ちの良いものですが、天然の風合いも多少残す「あじわい」が
あっても良いと思うのですが、いかがでしょうか。

サビ取り前後-1.jpg

サビ取り前後-2.jpg



ご閲覧ありがとうございました。   木村















posted by キムラです。 at 19:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする