今回は、昭和10年に御建立された墓石ですから、約80年程経過しています。
水垢もしっかりと固化していて、サビも若干発生していました。
作業前です。↓
おとなりに、ケミカル剤が掛からないように養生をして、作業に入ります。
これは80年分の水垢でしょうか、かなり強力そうです。
案の定、固化している汚れの厚さもかなりあり、このクリーニングは、二日がかりとなりました。
でも、強力な水アカ汚れも、しっかりと除去出来ました。
研磨や、道具は一切使っていません。石材専用の石にやさしいケミカル剤を使ったすべて手作業です。
作業後写真↓
別角度の作業前後写真です。
彫刻文字の廻りの水垢も綺麗にして、クリーニング完了です。
今回は、花筒も新しくしましたので、お墓にセットし、脱着可能なステンレス製の花筒を差し込みましたので、これからは花筒のお掃除も楽になると思います。
お墓のクリーニングと言っても色々あります。
一旦解体して工場へ持ち込み、磨き直しをしたり、現場で磨いたり、または高圧洗浄機で一気に洗浄したり、それぞれ一長一短があると思いますが、墓石クリーニングをされる場合はどのようなクリーニング方法をするのか、石屋さんに確認され、その利点やマイナス点なども聞かれると良いと思います。
私は、石の状態を確かめながら作業を進めていきますので、ケミカル剤を使った手作業をしています。
時間もかかり、根気も必要ですが、何十年も風雨に耐えてきた大切な「お墓」ですので、それなりの時間を掛けて綺麗にしてあげる事が、お施主に対しても、またご先祖様に対しても、大切な事だと思っています。
ご閲覧ありがとうございました。 木村