今回のお墓も洋型デザイン墓石です。
当店でとても人気のあるデザインですが、間口1mから対応出来ますので、各墓地サイズに合わせて建立が出来、また竿石、香炉、花筒などを個別にサイズ変更も可能な為、同じデザインでもお客様のオリジナル墓石が出来上がります。
採用した石材は、インドのクンナムです。
インドの石は黒御影が有名ですがとても種類が多く、その中でもよく使われる石材となります。
文字の彫刻部分には「白色」を入れず、石材の「地肌」を生かし文字を表現しましたが、特に洋型墓石で、色の濃い石を使った場合、色を入れない方が多くなってきました。
やはり後々のメンテナンスを考えると、色を入れない方が彫刻の汚れも目立ちにくく、お手入れも楽になるからでしょう。
12月に入って一段と冷え込んできましたが、当日はとても暖かく、爽やかな日差しの下での建碑式でした。
今回は生前墓ですが、人生の終焉を自分自身で整えておく事で、心の平穏が保たれる事もあると思います。
最近生前にお墓を建てられる方が多くなってきました。
さて、今回の御施主の奥様が画家という事もあり、ご自宅にはたくさんの絵が飾ってありましたが、なんとその中の大切な絵をプレゼントして頂きました。
知床半島へデッサン旅行に行かれた際に、「この世の果て」と言われる「トドワラ」の景色を描いた油絵で、そこにつぼみを伴った今まさに咲いたと思われる若い花を加え、そしてその向こうに枯れ果てたトドマツの群生。
まさに「生」から「死」への人生の無常を表現された絵です。
知床半島 トドワラ
(画像はこちらのサイトからお借りしました http://hokkaido-lovepower.net/category3/entry12.html)
私も展覧会などにもたまに出かけて行きますので、とても嬉しいプレゼントです。早速お店に飾らせて頂きました。
皆様のありがたいお気持ちを大切に、社員一同精進して業務に携わって行きたいと思います。
ありがとうございました。
石のきむら 木村