各地で集中豪雨が頻発し、朝、快晴だと思っていたら、午後から土砂降り、なんていうことも多々ありました。
私の地元でも、40年〜50年ぶりとかの大雨に見まわれ、その雨に墓地の砂が流され、墓石が傾くという
被害がありました。
墓地の管理人さんから連絡を受け、現場に出向くとそれはかなり厳しい状況で、また、その墓地も古くからの墓地でとても広く、当店施工の墓石では無いのですが、緊急を要するため、
かなりの難工事が予想されましたが、そこは職人魂で、立派に再建立させて頂くことをお約束しました。
しかし、墓石本体は多少の傷は見受けられたものの、大きな破損はなく、また石材も、今では貴重品の
「岡崎の青石」で製作されていましたので、墓石そのものは再建立すること、既設外柵は撤去し、
新しく新設する事、などを打ち合わせし、現場入りとなりました。
基礎打ちから始まりますが、やはり心配は的中し、元々粘土質な墓地で、基礎打ちのために根切りを60cm
から70cmほどしましたが、地固めのためにランマという圧接機で地面を打つと、どんどん
水が滲み出てきて、ぬかるむ一方です。
通常の基礎ではダメだと判断し、地盤改良する事にしました。
重機で1m程掘り下げ、地中の土の総入れ替えをしました。
なんとか強固な基礎を打つことが出来、一安心です。
後は、外柵を新設し、墓石を再建立、そして花筒も新設したりと、色々手を加え、無事、完成となりました。
新しい墓地は、全体的に低めに設計しましたので、もう雨で砂を持っていかれる事はないと思います。
大切なお墓です。これからも末永く見守って頂けることでしょう。
ご閲覧、ありがとうございました。 木村