墓石に防湿シート?
えっ、と思われる方がほとんどだと思いますが、住宅の基礎コンクリートの下(もしくは捨てコンの下、また
は上)に、地中からの湿気を防ぐために防湿用のシートを敷設しますが、
これは一般住宅建設時に使われる工法で、これを墓石の基礎にも採用しようという試みです。
実は、当店への質問や相談に、石材の吸水に関する事柄がとても多く、
一般の方々の墓石選びの一つの基準になっていることは、間違いのないことで、
かつ、一番心配されていることだと常々感じておりました。
私も、施工後の墓石を年二回ほど毎年点検しているのですが、晴天が続いていても
墓石の接地面や、外柵の接地面に吸水の後が長く残っている事があります。
そうです、地中からの湿気を石が吸い込んでいるんですね。
地上に出ている部分は、雨などで濡れても雨が上がれば、わずかに吸水した部分も
いずれ蒸発して乾きます。
しかし、地下からの湿気は絶えず上がってくるので、乾く事がありません。
この問題は、以前から対策を考えていましたが、防湿シートを敷設したら
どうか、と対策を考案し、建築士や大工の棟梁などにも相談し、施工上の注意点を
考慮しながら、施工テストを繰り返し、墓石基礎への防湿シート敷設を実行することにしました。
実際、私自身の目で防湿シートを敷設した基礎の現場を確認しましたが、雨上がりの吸水は、
明らかに違っていました。
墓石の才単価公開の時も、賛否両論、色々なご意見を頂きましたが、
しかし、現在では墓石の価格公開は当たり前になっています。
今回の、墓石基礎防湿シート敷設は、たぶん初めての試みだと思いますので、
また、色々なご意見がお聞きできると思います。
でも、大切な墓石のためには間違いなく良い事ですので、御理解いただける
施主には是非お勧めして行きたいと思っています。
ご閲覧有難うございました。 木村