気候もポカポカと、暖かくなって来ましたので、お墓のクリーニングにはとても良い時期だと思います。
先日は、お墓の文字の色入れの方法をご案内しましたが、
クリーニングに関しては、私がオリジナルで調合した特殊なケミカル剤を使用しますので、使い方を間違えると
石材そのものを痛めてしまう事にもなりかねませんから、さすがにお教えすることは出来ませんが(是非技術を覚えたいと熱意のある方は、ご相談下さい。ただし、県外の方でお願いします。笑)、
ケミカル剤を使わなくても、かなり綺麗になりますので、ご参考になさって下さい。
でも、水垢の除去はケミカル剤を使わないと、かなり難しいと思います。
では、現場写真を見ながら作業順序のご説明をさせて頂きます。
一般の方の場合、道具は、前回ご案内した、馬毛ハケ、ブラシ、そしてバケツにタオル、それだけでいいです。
今回クリーニングをさせて頂くお墓です。
水垢もかなり付着しています。
特に汚れの溜まりやすい、香炉廻りです。
お地蔵様も永年の汚れをしっかりと、受け止めていらっしゃいます。
私達の分も受け止めてくれているのでしょうか。
彫刻文字の内部もかなり汚れが付着しています。
それでは、まず最初に馬毛ハケでしっかりと永年のホコリや苔を取り除きます。
これだけでもかなり綺麗になります。
ここで注意して頂きたいのが、除塵前に絶対に水を掛けないことです。
乾いた状態でホコリや苔を取り除いて下さい。
お地蔵様の苔もしっかりと取り除きます。優しくです。
さて、除塵が済んだら、今度はお水をタップリと使って綺麗に洗って上げて下さい。
この作業の注意ポイントは、上の写真にあるように、お隣のお墓に汚れた水が掛からないように、養生シートでカバーを掛けて上げて下さい。
汚れた香炉廻りは、出来れば花筒や香炉などを取り外した方が綺麗にお掃除出来ますが、墓石は見た以上に重いので、自信が無いときは無理をしない方がいいです。
細かい所はブラシを上手く使って、汚れをかき出して下さい。
ここから、業者である私はケミカル剤を使って水垢の除去に入ります。
一般の方は、お水をかけながら、ブラシでゴシゴシと汚れを取り、それでも取れない汚れはケミカル剤を使わないと取れない汚れですので、ここでお掃除終了となります。
あとは、タオルで水分を「トントン」と叩くように拭きとって上げて、完了です。
これだけでも驚くほど綺麗になったお墓に、気分もスッキリ爽快になるはずです。
さて、私は仕事に戻って、水垢取り、サビ取りと作業を進めます。
この赤い液体は、サビ取り剤が、「サビ」に反応した証拠です。
パッと見ただけでではわかりませんが、こんなにサビが発生していたんですね・・・。
お墓の水垢も取れ、お地蔵様もお綺麗になり、サビも除去して作業完了です!
わたくしも、気分スッキリ爽快となりました。
ありがとうございました。