2019年03月10日

墓石への撥水ケミカル剤を考える

以前、墓石の白いシミについて問い合わせを頂いた事がありましたが、お話をお伺いすると、墓石御建立時に撥水剤塗布をされたとのことでした。

当時の撥水剤は墓石表面を覆ってしまうようなケミカル剤のようで、墓石の裏面(地面に接する部分)、側面上面などすべてコーティングすれば問題はないのですが、建立後に塗布した場合、地面からの湿気が石材の内部に溜まり、バクテリアなどが発生してシミが浮き出てきます。

塗布したケミカル剤をすべて剥離すればある程度進行を防げるようですが、剥離するにはそのケミカル剤の成分表が必要なので、現実的に剥離はかなり難しい作業となります。

そのようなことがあったので、ケミカル剤の塗布は敬遠されてきましたが、最新のケミカル剤はとても素晴らしく、石材の
「細孔(とても小さな穴)」を塞ぐことなく石材に浸透するため、御建立後の塗布でも「石の呼吸」を妨げることがないので、効果的に墓石の「保護」が可能になりました。

そこで、早速テストをしてみた画像がこちらです↓

墓石撥水ケミカル効果剤1.jpg


テストに塗布した石材はG614という石材で、比較的吸水率の多い石種です。

お分かりになりますか?
塗布した部分は全く水を吸っていません。この写真を撮っているときも雨が降っていました。

塗布したのは、三カ月前です。



墓石撥水ケミカル剤効果2.jpg


墓石撥水ケミカル剤効果3.jpg




撥水効果が良くわかります。



ケミカル剤は、特に石材のような常に「呼吸」をしている対象材の場合、間違った使い方をすると、後々余計な手間がかかってしまう事もあります。

なので適切な情報を得ず、ケミカル剤の使用を敬遠するのではなく、新しいケミカル剤があれば試しに使ってみて、実際の効果はどうなのか検証をして、良いケミカル剤だと判断できれば、積極的にご案内することも必要だと思います。

ご建立後かなり経過した墓石の「濡れ色」や、前述の「白いシミ」など、お困りであればご相談ください。



ご閲覧ありがとうございました。


木村


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2017年05月21日

筆ペンでお墓の白色補修 

お墓の彫刻に、白い色が入れてありますが、どうしても経年劣化で剥がれてきます。

最近では、その剥がれを見越して、最初から色を入れない方も増えてきていますが、すでに色が入っていて
汚れたり、剥がれてきている方用に、墓石専用の筆ペンを試してみました。

DSC_1532.JPG

色が剥がれてきた時の補修方法は、以前もこのブログでご案内させて頂いておりますので、ご参考になさって下さい。

過去ログ↓
お墓の文字の色入れ


さて、今回はそんな補修専用の筆ペンが、試供品として送られてきましたので、早速テストです。

DSC_1533.JPG

結構、剥がれてますね。

では、色入れをしてみます。

DSC_1535.JPG

DSC_1534.JPG

う〜ん。
確かに簡単に色を塗れますが、仕事で使うとなると、少し無理がありますね〜。
簡単なタッチアップなら充分なので、一般の方が少し補修する程度なら、良いかもしれません。


でも、とても綺麗になりました。
DSC_1536.JPG


1本¥600(税別)です。(当店にございます)

筆ペン-2.jpg

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2016年02月19日

彫刻の色入れ

今日は、追加彫をご用命頂いた序でに彫刻文字の白入れも承りました。

色入れは一般の方でもそれほど難しい作業ではありませんので、是非チャレンジしてみてください。
その方法はこちら↓
お墓の文字の色入れ(過去ログ)


私共は、すでに入っている色を除去しますので、手順は違いますが、こんな感じで作業を進めます。


最初に養生シート、テープでマスキングします。
DSC_0025.JPG

マスキングが済んだら、入っている塗料を除去します。
DSC_0028.JPG

DSC_0031.JPG

DSC_0029.JPG


除去が出来たら色を入れて完了です。

綺麗になりました。
DSC_0032.JPG



白い彫刻文字は汚れが一番目立つ部分です。

ほとんど砂埃で、水で洗い流すことが出来ますが、剥がれてきたり、下へ塗料が垂れている時は、色を入れ替えて上げた方が良いと思います。
お墓のお掃除の仕方(過去ログ)

私どもの場合、序でにお掃除もしますので、色を入れ替えるだけでびっくりする位、綺麗になりますよ。

でも一般の方もチャレンジするだけの甲斐はあると思います。

でも時間がないという場合は、お任せください。¥18.000(税込み)で承ります。

石のきむら 価格・料金




ご閲覧ありがとうございます。



石のきむら 木村




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2015年02月16日

お墓の文字の色入れ

立春も過ぎ、暦の上ではもう春ですが、あのポカポカと気持ちのよい季節には、もう少し時間がかかりそうです。

そして、来月は、春のお彼岸となります。
三月十八日にお彼岸入りとなり、二十四日にお彼岸明けとなります。 

「彼岸」の本来の意味は、七日間にわたって行われる法会(彼岸会)のことで、この頃になると、
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、しのぎやすい季節になります。
また、「彼岸」の名称は、仏典の到彼岸(波羅蜜多という梵語の漢訳)からきていると言われていますが、
その意味は、この現実世界から、煩悩を解脱し、理想の涅槃の世界へ行く、という意味だそうです。
(現実=此岸・しがん 涅槃=彼岸・ひがん)


 さて、今回は、前回の「文字のお掃除」で、綺麗になった彫刻文字に、色を入れる方法をご案内します。

私達のような業者でも、色々な方法で色入れをしていますので、どれが一番良いのかは、わかりませんが、
今回のご案内は、ご自身でお墓のお手入れをして頂くための参考として、ご覧頂ければと思います。
 使用する塗料は違うかもしれませんが(業者でも、同じ塗料を使っているところもあるようなので、ご安心下さい。)、
手順は、同じです。

お天気のいい日に、お弁当持参で、のんびりお墓にお化粧をしてあげれば、色を入れるだけでも見違える様に、
なります。

 でも、あくまで自己責任でお願いします。



 では、始めます。

今回は、一般の方でも、墓石本体の色入れと比べ、作業がしやすい「墓誌版」で、ご案内します。

まず、墓誌版で、経験を積んで、「出来る!」と、自信が付いたら、お墓の正面彫刻文字に挑戦してみてください。

「無理だ・・・」と思われたら、深追いするのは止めましょう!
業者に頼んでも、一万円から二万円程でやってもらえますので、(ちなみに当店は、墓石一式で、一万八千円税込です。
少し宣伝させて頂きました。)潔く、プロに任せましょう。

また、石材がツルツルの鏡面仕上げでない場合や、鏡面仕上げであっても御影石(花崗岩)以外の場合は、塗料が染みこんでしまう事がありますので、充分注意して下さい。



ステップ@  道具

では、用意する道具の説明です。次にご案内する道具が必要になりますので、ホームセンターで購入して準備しておきましょう。

1) ブラシ 古い塗料を剥がします。
ブラシ.jpg


2) 養生テープに紙テープ
養生シート.jpg


3) 筆  色入れに使用します。
筆.jpg

4) ラッカー塗料 絶対に必要です。
ラッカー塗料缶入り.jpg

5) スクレーパー 余分な塗料を取り除きます。
スクレーパー画像.jpg


 上記のうち、スクレーパーをお持ちの場合、「刃」だけは新品に取り替えて下さい。ココが、コツでもあります。




ステップA 古い塗料を剥がします。

元々、色が入っていて、剥がれてきているような場合は、ブラシなどを使って綺麗にして下さい。
前回のお掃除で使用したブラシがあれば、それを使います。
全部、綺麗に取らなくても構いません。私達は、剥離剤を使って、完全に除去しますが、そこまでしなくても、5年〜6年は、持ちます。
墓誌掃除.JPG




ステップB マスキングをします。

写真の様に、文字の周りを紙テープで、マスキングします。
そして、墓誌版の下に、養生シートを、写真と同じように張ります。 意味は、後でわかります。
墓誌マスキング.jpg




ステップC 色入れ

さあ!いよいよ色入れです。落ち着いて、ゆっくりと進めましょう。
慌てる必要は、まったくありません。

ココで、ポイント!
缶入りラッカーは、塗料と、うすめ液が一緒に入っていますが、缶の中で分離しています。
なので、缶を開ける前に、よく振って混ぜ、缶を開けて塗る際も、定期的に混ぜましょう。
また、筆は、ドボッと浸けずに、筆先で塗料を少し取るだけでいいです。
ドボッと浸けたりすると、余計な所に色がベタベタ付いて、後で余計な手間が掛かります。

多少、文字からはみ出しても、気にしません。サラサラと筆を進めて下さい。
墓誌色入れ.JPG
 



ステップD 仕上げ
墓誌色入れ完了.jpg


ここまで来たら、ほぼ完了です。

塗料がしっかりと乾いたのを確認して、スクレーパーで、余分な塗料を剥がします。
この時に、塗料が生乾きだと、今までの作業が台無しになってしまいますので、とにかくしっかりと乾かして下さい。
冬場で1時間〜2時間、夏場で30分〜1時間程度でしょうか。

お弁当タイムですね。


この剥がす作業で、最初にマスキングした養生シートが効いて来ます。
剥がれた塗料は、小さな削り節の用で、墓地に那智石などが巻いてある場合など、その中に入り込んで、取り除くのが大変です。

削りカスは、養生シートで受け止めます。




ステップE 完成

ハイ、出来上がりました。
墓誌色入れ完成.jpg


どうでしょうか? 是非、チャレンジしてみてください。



一文字づつ、筆で色を入れていきますので、おじいさんやおばあさんの戒名や法名などに使われている文字や、その意味をじっくりと考えるとても良い機会になると思います。




 ご閲覧ありがとうございました。   木村




posted by キムラです。 at 22:46| 愛知 ☁| Comment(0) | 補修・リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月11日

お墓の雑草防止 防草マサ土の効果は!?

 お墓のお手入れで、一番大変だと思うのが、墓地内の「草取り」ではないでしょうか。

取っても取っても、生えてくる雑草ですが、もっともその雑草を取りに行くのが、お墓参りだとも思うのですが、広い墓地だと、かなりの時間も掛かると思います。

そこで数年前に登場したのが、墓地内に敷設する「防草マサ土(まさど)」です。

早速施工に取り入れ、敷設しましたが、二年半前にお墓の傾き直しと、クリーニングを承った際に防草マサ土も同時施工したお客様から、今回、墓誌版新設のご依頼を承りました。

 いい機会だと思い、防草マサ土の効果は、どんなものかと確認に行きましたが、見事に防草効果は、発揮されてると思います。

メーカー側の説明では、5年から6年程は、効果があるとの説明でしたので、敷設後二年半なら、当然といえば当然ですが、この墓地環境で、しっかりと防草効果があるのなら、5〜6年ごとに敷設しても、費用対効果は、充分にあると思います。

ちなみに、こちらの墓地の場合、防草マサ土の敷設費用は、3万円ほどです。


 百聞は一家に如かず ご覧下さい。


前回工事を承った状況です。基礎を打って無いんですね・・・。最近、傾き直しのご依頼が多いです。
傾き直し前.JPG

傾直し前-2.JPG


クリーニングも同時に承りました。
水アカ汚れ-2.jpg




傾きを直した後の、防草マサ土敷設です。
下地を整えます。この時に、雑草を根からしっかりと取り除きます。
防草マサ土敷設下地.JPG


防草マサ土の前に、通常のマサ土を敷設します。
マサ土敷設.JPG


次に、防草マサ土が均一になるように、配置しておきます。
防草マサ土配置.JPG


防草マサ土を敷設して行きますが、大切なのは、「隅」です。防草マサ土が、墓地面を覆い被さるように、隅をコテで、抑えて溝を付けて行きます。
防草マサ土敷設隅処理.JPG


完成です。
防草マサ土敷設後.JPG


お墓も、クリーニングでこんなに綺麗になりました!
クリーニング後-2.jpg


・・・で、二年半後の状態です。
防草マサ土二年半後.JPG


いかがでしょうか。


費用を掛けずに、確実に防草するのであれば、セメントを薄く打てば済むことですが、
こちらのお施主のように、土だけでのご要望をされる場合もあります。その時は、やはり
「防草マサ土」を、お勧めします。



ご閲覧ありがとうございました。   木村




posted by キムラです。 at 21:11| 愛知 ☁| Comment(0) | 補修・リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月01日

お墓のクリーニング(名古屋市平和公園)

先日アップしました、お墓のクリーニング続きです。

今回は、昭和10年に御建立された墓石ですから、約80年程経過しています。
水垢もしっかりと固化していて、サビも若干発生していました。


作業前です。↓

IMG_6394-2-2.jpg

おとなりに、ケミカル剤が掛からないように養生をして、作業に入ります。

IMG_6804-2-2.jpg


これは80年分の水垢でしょうか、かなり強力そうです。

IMG_6396-3.jpg IMG_6396-4.jpg


案の定、固化している汚れの厚さもかなりあり、このクリーニングは、二日がかりとなりました。
でも、強力な水アカ汚れも、しっかりと除去出来ました。
研磨や、道具は一切使っていません。石材専用の石にやさしいケミカル剤を使ったすべて手作業です。


作業後写真↓

IMG_6815-2.jpg 

別角度の作業前後写真です。

IMG_6395-2.jpg IMG_6813-2.jpg

IMG_6393-2-2.jpg IMG_6819-2-2.jpg


彫刻文字の廻りの水垢も綺麗にして、クリーニング完了です。

IMG_6815-3.jpg 



今回は、花筒も新しくしましたので、お墓にセットし、脱着可能なステンレス製の花筒を差し込みましたので、これからは花筒のお掃除も楽になると思います。

IMG_6394-2-2.jpg IMG_6821-2-2.jpg


お墓のクリーニングと言っても色々あります。

一旦解体して工場へ持ち込み、磨き直しをしたり、現場で磨いたり、または高圧洗浄機で一気に洗浄したり、それぞれ一長一短があると思いますが、墓石クリーニングをされる場合はどのようなクリーニング方法をするのか、石屋さんに確認され、その利点やマイナス点なども聞かれると良いと思います。

私は、石の状態を確かめながら作業を進めていきますので、ケミカル剤を使った手作業をしています。
時間もかかり、根気も必要ですが、何十年も風雨に耐えてきた大切な「お墓」ですので、それなりの時間を掛けて綺麗にしてあげる事が、お施主に対しても、またご先祖様に対しても、大切な事だと思っています。



ご閲覧ありがとうございました。  木村


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2014年10月06日

お墓のリフォーム:三重県河芸市の現場です。G614(中国産)

 今回は、代々引き継がれてきた墓石のリフォーム工事が完了しました。
墓誌版のみ、以前新設されたそうで、出来る限りその墓誌版と同じ石でとのご希望が
ありましたので、現地で石合わせをし、新しい墓石を建立させて頂きました。

 お墓は一度建立すれば、永遠に引き継がれて行くものですが、実際は、40年〜50年
ほどで建て替えられる方が、かなりお見えになります。
現在のピカピカに磨き上げられた墓石は、それこそ50年経っても綺麗な状態を保っていると
思いますが、昔の墓石は、花崗岩ではなく安山岩なども使われていて、現在のように研磨技術も
発達していなかったため、風化している墓石も多く見られます。

もちろん、綺麗にクリーニングをしてあげれば、見違えるように綺麗になりますが、きっかけが
あれば、建て替えられる方が増えてきました。

クリーニング前
大竹家前.JPG

クリーニング後
大竹家後.JPG


 今回は、クリーニングではなく、外柵も既設では無いため、全体的なリフォームとなりました。

リフォーム前
小川家2.jpg

リフォーム後
小川家1.jpg

 墓誌版も再利用していますし、出来る限り石を使う量を減らし、施主のご希望ご予算内に
納めることが出来ました。

石屋任せにしないで、ご自身でご希望やアイデアを提示することで、よりコストパフォーマンスに
優れた、理想の「お墓」が出来るのだと、私は思います。


 ご閲覧有難うございました。  木村

posted by キムラです。 at 23:13| Comment(0) | 補修・リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月14日

お墓のリフォーム:墓地前の拝石の新設です。アーバングレー(インド産)

 先日、墓石の移設工事(8/24分)の日記をアップしましたが、その現場をご覧になられた、おとなりの
お墓のご主人から、同じように墓地の前に拝石をおいてほしいとのご依頼を頂きました。
この墓地は、すぐ後ろが森になっていて、竹も多くある、典型的な山中の集落墓地です。
PIC_1444 - コピー.JPG


数年前から、この墓地の全体的な改修をさせて頂き、ありがたいことに多数のお施主から
墓地の補修依頼を承っています。

今回の案件も、拝石を設置するだけならカンタンですが、ここはすべての墓地面が傾斜になっているため、
ただ拝石を置くだけ、という訳には行きません。
根掘りをし、台石を廻して、その上に拝石を置くという提案をさせて頂きました。


また、竹の発生を少しでも防ぐため、先日移設をされたお施主と共に、墓地廻りをぐるりとコンクリートで
固めることも同時に行います。

やはり、墓前に拝石を置き、ぐるりを綺麗に固めるだけでも、見違えます。IMG_6368-2.jpg

IMG_6370-2.jpg

IMG_6372-2.jpg

これで、雨が降っても、土が墓石に跳ね返る事はなくなるでしょう。



ご閲覧、ありがとうございました。  木村







posted by キムラです。 at 06:18| Comment(0) | 補修・リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月12日

お墓のリフォーム:一番お値打ちで見栄えが良くなる!お墓の文字色入れ

 今日は久しぶりに清々しい秋晴れとなりましたので、作業のタイミングを見計らっていた、お墓の文字の色の入れ直しをしました。

八月のお盆までに仕上げたかったのですが、今年は天気が不安定で中々作業に入れず、お施主に相談をして、
お彼岸までお時間を頂きました。

風も弱く、絶好のお墓のお手入れ日です。

今回は、ご建立後15年経つ墓石ですが、お墓の彫刻文字に入れてある「白色」がとれてきたので、
その色の入れ直しです。

彫刻文字に入れてある「色」は、10年ほどでどうしても剥がれてきますので、気になりだしたら、新たに入れて上げたほうが、お墓も綺麗に見えますので、色の入れ直しをおすすめします。
料金も¥18.000(税込)程ですので、10年に1回程度のご負担でお墓が見違えるようになれば、
「徳」も積み上がりますし、何よりも気分が爽やかになる事まちがいなしです。

作業をする私自身が、この「色入れ」作業後の達成感は、それは気持ちのいいものですから。

 さて、この色入れ、一番大切なポイントは、古い塗料をきちんと剥離しているか、ですが、
古い塗料を除去しないまま、色を入れますと、1年位ですぐ剥がれてきます。

では、作業の様子をご案内します。



まずは、古い塗料を剥がすための「剥離剤」が、他の部分へ垂れないように養生をします。
IMG_6348-2.jpg

次に「剥離剤」を塗り、古い塗料を綺麗に取り除きます。
IMG_6349-2.jpg

綺麗になりました!
IMG_6351-2.jpg

同じように前置き小物、水鉢や花筒も除去します。
IMG_6353-2.jpg

剥離剤をきちんと洗い流し、乾燥させてから、「色入れ」作業に入ります。

前後写真です。

色入れ前
Image1.jpg

色入れ完了後
Image2-2.jpg
いかがでしょうか?

色を入れなおすだけで、見違えるようになりました。

ここで裏話ですが、色を入れなおすために、水鉢や、花筒も一旦取り外しますので、
そのついでに、花筒の裏側の汚れも除去します。
つまりお掃除も同時に行います。

 「色入れ」をされるなら、そのタイミングもお考えになられた方が、よりお得になると思います。



 ご閲覧ありがとうございました。   木村





posted by キムラです。 at 22:28| Comment(0) | 補修・リフォーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする